雨漏りを軽く考えているといろいろと大変。

雨漏りは、やっかいな住宅トラブルのひとつです。何がやっかいなのかと言えば、ある日突然起きること、ということに尽きます。しかし、それは事実認識の甘さとも言えます。何故なら、雨漏りに至るまでに家が受けている負担は、確実にどこかで発生しているからです。

それは、普段目にしない場所、気にかけていない箇所で秘かに始まります。その浸食は徐々に、家のさまざまな場所へと手を伸ばしていきます。そしてある臨界点を越えた段階で、一気に問題を噴き出すのです。軽微なトラブルであるならば、自分でなんとか食い止めることも可能のように思えます。

実際、屋根にブルーシートを張っている家や、防水用のテープを貼っている家を見かけた方もあるでしょう。確かに、一見それでも問題はないかもしれません。見た目はあまり美しいものではありませんが、暮らす上では不便は感じないかもしれません。が、やはりそれは、応急処置にしかならないのです。

わずかなすき間は、さらにその範囲を拡大させていくのは必至です。まして、棟板金やスレートなどが変形したり割れたりしていた場合、知識も技術もないと全くのお手上げ状態になります。何よりも、まず高い屋根に上がること自体が大きな危険なのです。下から見上げるのと、上から見下ろすのと、その高低差は想像しているよりもはるかに大きいものです。

何事も油断は禁物であり、下手な作業は返って無駄になる可能性も高いです。日常生活を残念なものにしないために、雨漏りトラブルには普段から気をつけていたいものです。

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